2024年2月6日 Nabtesco Technology Ventures L.P.(General Partner:練馬 洋、以下「NTV」)は、高度なAI技術を駆使した船舶の自動操舵システムを開発するSea Machines Robotics社に投資いたしました。この資金調達ラウンドには、エメラルド・テクノロジー・ベンチャーズ、シェブロン・テクノロジー・ベンチャーズ、Level2、RKKVC、IMCグループが参加、Sea Machines Robotics社の優れた技術力にさらに磨きをかけ、市場でのプレゼンス向上に貢献していきます。
米国、ボストンを拠点とするSea Machines Robotics社は、船舶がより高効率性な航行・運航を支援する自動操舵システムにおいてリーダー的な存在です。独自の技術により、船舶に搭載しているコンピューターが、航海中に位置、操舵、速度の的確なコントロールを維持し、必要に応じて航路を変更したり、障害物を回避します。
また、画像認識により海上での包括的な状況を自動的に分析するAI-Ris コンピュータ・ビジョンセンサーやリモート・コマンド・コントロール、気象情報など航路沿いの最新データ収集などのストリーミング・データ・ソリューションを使って運航効率を改善することもできます。
これらの技術的イノベーションにより、急速に成長する自動操舵システム市場の中でシェアを高めています。この市場は、世界貿易の基盤である海運セクターの回復力を高めるうえで、ますます重要になってきており、船舶部門の自動操舵システムの成長率は、2022年から2030年にかけて毎年9.6%に達するという試算が出ています。
自律化(自動化)へ進む背景には、経費圧迫、労働力不足、安全性、燃料節減、温室効果ガス削減などがありますが、とりわけCO2排出量の削減は、ナブテスコが積極的に取り組んでいる分野であり、2050年までに国際海事機関(IMO)が設定したネットゼロを達成しなければならない海運業界にとって差し迫った課題です。海運業界がパリ協定に沿った排出削減を達成するためには、クリーン燃料である水素などのゼロ・カーボン燃料化を推進しなければなりませんが、コストがより高いため、Sea Machines Robotics社のような自動操舵システムによる運航を活用した効率ソリューションが必須となるでしょう。
Sea Machines Robotics社について
アメリカの先端技術の中心地ボストンに本社を置き、グローバルに事業を展開するSea Machines Robotics社は、海運業界向けの高度なAI制御システムを開発するリーダー的存在です。2017年に設立された同社は、海洋調査船、巡視船、消防艇などの作業用船舶、コンテナ船などの大型船舶、旅客船の安全性、効率性、性能を高める自動操舵システムを開発しています。詳細はwww.sea-machines.comをご覧ください。
お問い合わせ
Sea Machines Robotics Phil Bourque, VP of Global Sales |
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