Michal Natora

エメラルド・テクノロジー・ベンチャーズ
産業ITセクタースペシャリスト
ミハエル・ナトラ

 

ナブテスコは、どのようなスタートアップに興味がありますか?

ナブテスコの製品を向上できる技術分野がいくつかあります。1つはビジョンシステム。もう1つは目視による品質検査や、製品の製造・検査における新しい自動化など、製造工程で使用できる技術です。また、作業指示を出すなど、効率化を図る技術も興味があります。

スタートアップにとって、ナブテスコの魅力は何ですか?

ナブテスコの強みは日本での実力・実績です。ある分野では70%以上のシェアを持っています。欧米のスタートアップにとって、日本市場への進出はとても難しいです。ナブテスコとパートナーシップを組めば、スタートアップに大きな価値をもたらすでしょう。もう1つ、ナブテスコは鉄道や航空宇宙など、技術基準などが厳しい業界で事業を展開しています。このような業界では認証要件がとても厳しく、参入までに時間が掛かります。既に多くの実績があるナブテスコとの協業は、スタートアップにとって大きなチャンスだと思います。

ナブテスコを訪れて、何がわかりましたか?

スタートアップの技術とナブテスコが興味を持っている技術は、重なる部分が多いです。 スタートアップが協業できる可能性は十分あると思います。

可能性の1つとして、既存事業の新製品開発も考えられます。例えば、ナブテスコが得意とするロボット分野で、外骨格ロボットスーツ(パワーアシストスーツ)技術の活用などが考えられます。もう一つは、製造工程を効率化する技術。例えば、文書のデータマイニング技術の導入や作業者が情報をより早く見つける技術です。

 

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