2023年11月13日 スイス、チューリッヒ – ナブテスコ・テクノロジー・ベンチャーズ(NTV)は、衛星コンステレーションを構築し、IoTソリューションを提供するFOSSA Systems社に投資しました。このラウンドにはIndico Capital PartnersとNewmind Venture他既存投資家の共同投資です。この投資は、FOSSAが衛星コンステレーションを構築し、世界中に低遅延のデバイス間直接通信サービスを構築するのを支援し、近年、拡大している宇宙のインフラストラクチャー市場におけるNTVの取り組みをさらに向上させるものです。
スペインのマドリードに本社を置くFOSSAは、小型衛星を製造して打ち上げを行い、衛星ネットワークを使って、様々な機器向けに安全なエンドツーエンドのIoTデータサービスを提供しています。
ユーザーは、FOSSAの衛星コンステレーションを通じて、世界のあらゆる場所で定点観測と移動体のトラッキングをリアルタイムで行うことが出来ます。また、エネルギー、農業、ロジスティクス分野で使われているセンサーが収集するパケット情報処理を、低消費電力の既製LoRaデバイスを使用して、簡単に導入出来、拡張性のあるソリューションを提供します。
ブロードバンドの衛星通信サービスは、ユーザーが従来のインターネット・サービスの限界に直面する中で普及してきました。しかしIoT市場では、現在、地球全体の20%しかカバーしていない地上波無線プロバイダー、もしくは複雑でコストのかかるソリューションを提供する従来の衛星通信事業者に依存しています。
特に農業、林業、資源採掘、物流・海運、エネルギー、国防など、遠隔地で活動する産業では、最適なパフォーマンスを確保し、不測の事態に対応するため、費用対効果が高く、低消費電力で信頼性の高いデータ通信ネットワークが必要とされており、FOSSAはこのマーケットでコストパフォーマンスの高いソリューションを提供します。
アナリストは、世界のIoT市場は2030年まで毎年20%ずつ拡大し、最大40億ドル規模になり、衛星ベースのIoTソリューションの市場だけでも、前年の11億ドルから2027年までに最大29億ドルに達する可能性があると予測しています。
NTV/NabtescoとFOSSAとの提携は、急成長する宇宙分野での投資として、ロケットメーカーSpace Oneに続く2例目となります。近年、宇宙スタートアップの活躍が目覚ましく、私たちはFOSSAの衛星コンステレーションがコネクティビティの新境地を切り開き、この分野で主導的な役割を果たすことが出来ると信じています。
FOSSAのCEO兼共同設立者であるジュリアン・フェルナンデスは、NTVとのパートナー関係に大きな期待を寄せており、衛星ネットワークとIoTのサービスを統合し、世界的なレベルに拡大することを目指しています。
FOSSA Systems社について
FOSSA Systemsはスペインのスタートアップ企業です。LoRaベースの衛星IoTを中核としたターンキー・ソリューションを提供しています。FOSSAは、衛星ネットワークを通じて地球上のあらゆる場所にある機器を接続する、高セキュリティの宇宙ネットワークサービスとIoTソリューションを統合したサービスを構築しています。現在、コネクテッドデバイスが100億台。2025年には250億台以上になる予定です。また、今後、80機の小型衛星による衛星コンステレーションを構築し、数100万ものデバイスを、グローバルでリアルタイムのダイレクト・ツー・デバイス、LPWAN (Low-Power Wide-Area Network)により直接接続することを可能にします。FOSSAは小型衛星の製造、運用、地上サービスを統合し、2022年以降17機の衛星を打ち上げています。詳細はhttps://fossa.systems/をご覧ください。
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