ナブテスコ・テクノロジー・ベンチャーズがFOSSA SystemsのIoT衛星コンステレーション拡大に向けたシリーズA資金調達を主導

超小型衛星コンステレーションで産業用IoTの変革を生み出すFOSSAのビジョンを推進する追加投資を実施

2024年6月19日、スイス、チューリッヒ – スペイン・マドリードに拠点を置くFOSSA Systemsは、本日、産業用リモート資産管理に焦点を当てたIoT衛星コンステレーションの拡大のために、630万ユーロのシリーズA資金調達を実施したことを発表しました。

今回の資金調達は、Nabtesco Technology Ventures (以下NTV) とIndico Capital Partnersが共同で主導し、Newmind VentureとSabadell Venture Capitalが参加しています。この資金調達により、FOSSAは産業用リモート資産管理に焦点を当てたIoT衛星コンステレーションの拡大を図り、顧客がリモート資産を安全に追跡・監視できる80基の衛星によるデバイス直接通信ネットワークの構築を支援します。FOSSAは、2021年以降に17基の超小型衛星を軌道に投入し、IoT通信の提供能力を証明してきました。完全なコンステレーションは、世界中の顧客に低遅延通信を提供します。

FOSSAは最近、農業用途向けの手頃なIoT衛星接続を提供するためにMicrosoftとの協力を発表しており、海事、物流、エネルギー、国家安全保障などの分野で急速に顧客基盤を拡大しています。

© FOSSA

IoT市場はブロードバンド衛星通信の急速な成長に追いついておらず、企業は依然として地上プロバイダーに依存しており、地球のわずか20%しかカバーしていない高コストの従来型衛星オペレーターに頼っています。農業、林業、資源採取、物流、エネルギー、防衛などの分野では、最適な性能と予期しない事態への迅速な対応のために、手頃な価格で低消費電力かつ信頼性の高いデータソースが求められています。FOSSAのIoT衛星コンステレーションは、エネルギー、水産養殖、海洋監視、効率的な貨物ルーティングなど、通常はアクセスが困難な遠隔海上環境における持続可能な取り組みを支援することを約束します。世界のIoT市場は2030年までに年率20%の成長が予測されており、4億ドルに達する可能性がある中、FOSSAはこの増大する需要に対応する態勢が整っています。

昨年末にポルトガルにR&Dセンターを開設したこのスペインのスタートアップは、専用の衛星ネットワークと資産管理サービスを提供するために国際的な拡大を開始しています。

FOSSAのCEO兼共同創設者であるジュリアン・フェルナンデスは次のように述べています。「商業サービスとしての衛星IoT提供を強化し、ナノサテライト技術を事業モデルの中核に統合できることを大変嬉しく思います。この投資はFOSSAの市場投入までの時間を大幅に短縮し、衛星IoTソリューションプロバイダーとしての地位を固めるでしょう。」

NTVのマネージングパートナーである練馬洋は、「FOSSAはナノサテライト開発における技術力を明確に示しました。業界と地域を越えた持続的な成長を楽しみにしています」と述べています。

インディコ・キャピタル・パートナーズのマネージングゼネラルパートナーであるステファン・モライスは、「Indico Blue Fundを通じてFOSSAを支援できることを楽しみにしています。彼らのソリューションは、資産の信頼性の高い監視と追跡が重視される世界において、遠隔地でのIoT接続の重要なニーズに応えています。特に海洋での利用が期待されています。」と述べています。

このシリーズA資金調達により、FOSSA Systemsは革新的な衛星ネットワークを通じてIoT接続の変革をリードする態勢が整いました。衛星コンステレーションを拡大し、グローバルな展開を強化することで、FOSSAはさまざまな産業分野において堅牢で信頼性が高く、費用対効果の高いリモート資産管理ソリューションを提供することを目指しています。この投資は、FOSSAのビジョンに対する主要投資家の信頼を示すだけでなく、IoTの風景を変革するという使命における重要なマイルストーンでもあります。

FOSSA Systems社について

FOSSA Systemsはスペインのスタートアップ企業です。LoRaベースの衛星IoTを中核としたターンキー・ソリューションを提供しています。FOSSAは、衛星ネットワークを通じて地球上のあらゆる場所にある機器を接続する、高セキュリティの宇宙ネットワークサービスとIoTソリューションを統合したサービスを構築しています。現在、コネクテッドデバイスが100億台。2025年には250億台以上になる予定です。また今後、80機の超小型衛星による衛星コンステレーションを構築し、数100万ものデバイスを、グローバルでリアルタイムのダイレクト・ツー・デバイス、LPWAN (Low-Power Wide-Area Network)により直接接続することを可能にします。FOSSAは超小型衛星の製造、運用、地上サービスを統合し、2022年以降17機の衛星を打ち上げています。詳細はhttps://fossa.systems/をご覧ください。

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