2023年3月20日 スイス・チューリッヒ – ナブテスコ・テクノロジー・ベンチャーズ(NTV)は、空港物流車両用バッテリーのメーカーであるコリブリ・エネルギー社(以下コリブリ)に出資しました。エメラルド・テクノロジー・ベンチャーズ(以下、エメラルド)とABNアムロ銀行が参加した今回の資金調達ラウンドは、同社が世界中の空港で存在感を高めていくための支援となります。また、ナブテスコ株式会社(以下、ナブテスコ)とコリブリは、電池技術の開発と日本での展開で協力することを発表しています。
ドイツに本社を置くコリブリは、フォークリフトやパレットハンドラなどのいわゆるエアサイドビークル向けに、モジュール式でメンテナンスが容易なリチウムイオン電池パックを製造しています。このバッテリーを使いやすいソフトウェア・プラットフォームと組み合わせることで、オペレーターやエネルギー管理者が車両を広範囲に把握できるようになり、時間とコストの節約に貢献しています。
世界の航空業界は、脱炭素化という大きなプレッシャーにさらされていますが、エアサイドロジスティクスは、その中でも最も早く実現できる取り組みです。これらの車両の電動化は、産業用電池の市場成長を促進し、2019年の170億ドルから2027年には270億ドルに達する可能性があります。同社は、自動車メーカーだけでなく、空港のような車両所有者に直接販売しています。同社のバッテリーは現在、世界の22の空港で使用されており、同社はこの数字を急速に拡大させたいと考えています。
この度の資本業務提携により、ナブテスコは電動化に欠くことのできない要素技術であるバッテリー及びその周辺ソリューション技術を蓄積すると同時に、高性能なバッテリー・システムの開発を進めていきます。今後も独自のモーションコントロール技術のイノベーションを進め、気候変動問題を含めた SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献して参ります。
コリブリについて
コリブリは、過酷な使用環境に耐え、メンテナンスも容易なリチウムイオンバッテリーを産業車両向けに製造するほか、テレマティクス機能*を付加したバッテリーマネージメントシステム(BMS)を提供しています。この BMS は、これまで困難であったセル単位での状態監視(稼働状況やバッテリー寿命の可視化)や位置情報の把握を実現することで、散在して使用される大量のバッテリーのスマートな管理や運用コストの削減を可能にします。詳細については、www.colibri-energy.com をご覧ください。
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